”体圧分散機能”は、「低反発」「高反発」といった機能とは、また別に位置づけられている機能性です。
「低反発マットレス」と呼ばれている商品の中にも、”体圧分散機能”を有している商品もありますし、
もちろん「高反発マットレス」の中にも”体圧分散機能”を有しているものが存在しています。
ただ、注意が必要なのは、言葉としては「体圧分散」という意味で同じであっても、その実体としての仕組み
には大きな違いがあり、機能性(作用)としても違いがあることです。具体的な例をあけでお話してみたいと思います。
”低反発ウレタン系マットレス”の場合も、”体圧分散機能”を有しているものとして販売されています。
この ”低反発ウレタン系マットレス”における、”体圧分散”というのは、「身体がマットレス内に沈み込むことに
よって、マットレスと身体の接地表面積が拡大。体重を広い表面積で支える」ということを意味しています。
対して、”網目繊維構造の体圧分散マットレス”の場合は、部分的・局所的(臀部など)に加わった圧力(体重)
であったとしても、それをマットレス全体へ分散させる(拡散させる)働きを有しているのです。それゆえに、局所的な
圧力に対しても、負荷を軽減させることが出来るということになるんですね。”低反発ウレタン系マットレス”の場合は
横向き寝姿勢になったり、局所的な圧力がかかる状態(姿勢)となっているときは、圧力を上手く分散することは
出来ないものなのです。本質的には、体圧分散機能を有しているとは、いえないものであることは、しっかり認識して
おいていただければと思います。